シラバス | - [授業の方法]
- 講義
- [受入人数]
- 約100名
- [受講対象]
- 自学部他学科生 履修可,他学部生 履修可,科目等履修生 履修可
- [授業概要]
- 有機化学の基礎となる知識、理解力、考える力を修得する。有機分子の構造や性質、命名法、基本的な反応理解の基本を理解する。有機化学I-IVでは、教科書「ボルハルトショアー現代有機化学 上、下」に沿って有機化学の本質を学ぶ。
- [目的・目標]
- 単なる知識の習得だけにとどまらず、有機化学における様々な現象や反応について基本的な原理や原則を理解する事を目的とする。主に有機分子の結合と構造、鎖状・環状化合物、立体異性体(幾何・光学異性体)についての基本を学ぶ。さらに、アルカン・ハロアルカンの性質と反応を基本に、求核置換反応、脱離反応における、酸・塩基性、求核能、脱離能、溶媒効果、反応座標などを学び、有機反応を理解する上で重要な事項を習得する。また、習得した内容を用いて物質の命名ができ、物質の構造と反応,その反応機構を説明できる、などを達成目標とする。
- [授業計画・授業内容]
- 有機化学Iではボルハルトショアーの教科書の1から7章までの範囲を学ぶ。有機化学の中で、基礎化学Bの次に位置し、有機化学I〜IVの中で唯一の必修であり、有機化学の基礎力を養成する。パワーポイントに板書を併用し、パワーポイントの資料はプリントして配布する。理解度の確認、出席もかねて問題演習を毎回行う。A4サイズのレポート用紙を持参すること。各回後、次の講義までに最低30から60分間の復習を行う。また、疑問点を放置せず、質問に行くこと。中間テスト後には前半の学習状況について振り返ること。期末試験後には講義全体を振り返り,有機化学IIへの展開を意識する。ポートフォリオ等を利用して授業間の関連,本講義内での進度等を大局的に考えながら学習する。
- ガイダンス;有機化学の学び方、授業の進め方について
- 有機分子の構造と結合1
- 有機分子の構造と結合2
- 構造と反応性1
- 構造と反応性2
- アルカンの反応1
- アルカンの反応2
- シクロアルカン
- 中間試験
- 中間試験の内容の解説,立体異性体1
- 立体異性体2
- ハロアルカンの性質と反応1
- ハロアルカンの性質と反応2
- ハロアルカンの反応,および授業アンケート
- 期末試験
- 期末試験の解説、今後の講義科目(有機化学II)への展望
- [キーワード]
- 有機化学,アルカン,光学異性,求核置換反応,反応機構
- [教科書・参考書]
- 第6版ボルハルト・ショアー現代有機化学(上)(化学同人)を新テキストとして使用する。以前の教科書ジョーンズ 有機化学 上 も暫定的に使用可とする。高価であるが、上下巻は有機化学I〜IVの講義および大学院有機化学でも使用する。基礎化学Bの「はじめて学ぶ大学の有機化学」も復習に使用する。
- [評価方法・基準]
- 出席及びレポート(20%)、2回の試験(中間と期末)(80%)を加味して評価する。出席点は単なる出欠ではなく、提出されたレポートの内容も含めて評価する。レポートは退室時までに提出すること。出欠が規定を満たしている学生のみを対象に追試を実施することがある。試験ではすべての教材,ノートなどの持ち込みを禁止する。総合して,おおよそ6割を達成したものを合格とする。
- [関連科目]
- 基礎化学B、有機化学II、有機化学III、有機化学IV
- [履修要件]
- 高校での化学を十分に理解しており、基礎化学Bを履修済みであることが望ましい。他学部、他学科の履修者は講義の始めの回に申し出ること。
- [備考]
- 講義中に出席を兼ねて、適度な問題演習を行う。ビデオ視聴や簡単な演示実験、分子模型の作製を行う。時間外学習としてレポートを課すことがある。本年度は「教科書を良く読む」事にも力を入れる。質問は随時可能であるが,事前にメールにて在室を確認して来ること。
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