| シラバス | - ［授業の方法］
- 講義
- ［受入人数］
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- ［受講対象］
- 自学部他学科生 履修可,他学部生 履修可,科目等履修生 履修可
- ［授業概要］
- 高分子は，繊維，プラスチック，ゴム，接着剤などの身近な汎用材料であるとともに，高強度高弾性材料，導電性高分子，バイオ材料などハイテク材料としてもその用途は日々拡大している。高分子は分子量が大きく，分子内ならびに分子間相互作用に基づいて，種々の特性を発現する。特性発現を理解するために，必要な基礎的事項を概説する。
- ［目的・目標］
- 目的 有機化学，物理化学等の基礎を学んだ上で，高分子の合成，構造，性質の概要を理解する。
目標 �々睚�子合成に関する基礎的な知識を得ることができる。��高分子の構造と物性との関連性を説明することができる。�９睚�子合成，高分子物性を学ぶ基礎を身につけることができる。�す睚�子材料の開発に寄与することができる。�ス睚�子製造に関する工業的動向の予測に必要な知見を得ることができる。
- ［授業計画・授業内容］
- 各回とも予習を前提として授業を進めるので，必ず教科書の該当ページを読んでおくこと。講義内容に関連する課題についてレポートを課し，考え方などは講義時間内に説明する。また，理解できなかった点，より進んで学びたい点については，オフィス・アワーを活用すること。
- 高分子の概要（１）：高分子の歴史的背景，特徴，分類を解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.1〜44）を予習しておくこと。
- 高分子の概要（２）：高分子の分子量，分子量分布，平均分子量について解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.1〜44）を予習しておくこと。
- 高分子の生成（１） ラジカル重合（１）：ラジカル重合の反応機構を解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.146〜170）を予習しておくこと。
- 高分子の生成（２） ラジカル重合（２）：ラジカル重合の速度論を解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.146〜170）を予習しておくこと。
- 高分子の生成（３） ラジカル重合（３）：ラジカル共重合におけるモノマー反応性比を解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.171〜184）を予習しておくこと。
- 高分子の生成（４） ラジカル重合(4)：ラジカル重合の方法ならびに特徴について解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.127〜144）を予習しておくこと。
- 前半部分のまとめと確認：高分子の概要，ラジカル重合について総括する。
必要な準備学習：第１回から第６回までの内容を復習しておくこと。
- 高分子の生成（５） アニオン重合：アニオン重合について解説する。
必要な準備学習： 教科書の該当部分（p.206〜233）を予習しておくこと。
- 高分子の生成（６） カチオン重合：カチオン重合について解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.185〜236）を予習しておくこと。
- 高分子の生成（７） 開環重合：開環重合について解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.237〜261）を予習しておくこと。
- 高分子の生成（８） 重縮合：重縮合の特徴，平衡定数，反応度，数平均重合度などについて解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.75〜126）を予習しておくこと。
- 高分子の生成（９） 重付加：重縮合の特徴，平衡定数，反応度，数平均重合度などについて解説する。
必要な準備学習： 教科書の該当部分（p.95〜106）を予習しておくこと。
- 高分子の構造 高分子の一次構造(立体規則性，モノマー単位の配列)，二次構造(立体配座)，三次構造(非晶，結晶)などについて解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.79〜83）を予習しておくこと。
- 高分子の性質（１） 力学的性質：高分子固体の粘弾性の力学的模型，ゴム弾性の分子論などについて解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.135〜138，p.156〜158）を予習しておくこと。
- 高分子の性質（２） 熱的性質：高分子の体積の温度依存性ならびに融点，ガラス転移などについて解説する。
必要な準備学習：教科書の該当部分（p.95〜97）を予習しておくこと。
- 期末試験：講義で解説した内容の理解度を確認するための試験を実施する。
必要な準備学習：講義で解説した全ての内容を復習しておくこと。
- ［キーワード］
- 高分子の基礎，高分子の生成，高分子の構造，高分子の性質
- ［教科書・参考書］
- [教科書]西久保忠臣編，ベーシックマスター 高分子化学（オーム社）
[参考書]成智聖司ら著，基礎高分子化学（基本化学シリーズ３）(朝倉書店）（より深く学ぶために）高分子学会編，高分子科学の基礎（東京化学同人）
- ［評価方法・基準］
- 試験（８０％），レポートおよび小テスト（２０％）を合算し，60点以上を単位取得の条件とする。テストやレポートでは，主に高分子合成および高分子の構造と物性の基礎的な項目について出題するとともに，これらに基づいて，高分子材料の製造や開発に必要な知見を習得できているかについても問う。特別な理由がない限り，提出期限後にレポートは受理しない。テストやレポートにおける不正行為については，学則に基づいて対処する。
- ［関連科目］
- 生体分子の化学、高分子合成、高分子物性、生体高分子化学
- ［履修要件］
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- ［備考］
- 有機化学、物理化学の基礎を履修済みであること。
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