開設年度 | 2016 年度 |
科目コード | T1M1220 |
授業コード | T1M122001 |
授業科目名 | 錯体化学 |
同上英語名 | Chemistry of Metal Complexes |
単位数 | 2.0 単位 |
開講学科 | 工学部共生応用化学科Aコース (T1M) |
開放区分 | |
担当教員 | 島津 省吾 |
開講時限・ 講義室等 | 3年前期火曜1限 工 5号棟 204教室 |
科目区分 (詳細表) |
- 2014年入学生:
- 専門選択必修F20(T1M:共生応用化学科, T1M1:共生応用化学科生体関連コース, T1M2:共生応用化学科応用化学コース, T1M3:共生応用化学科環境調和コース),専門選択科目F36(T1T:画像科学科)
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シラバス | - [授業の方法]
- 講義
- [受入人数]
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- [受講対象]
- 自学部他学科生 履修可,他学部生 履修可,科目等履修生 履修可
- [授業概要]
- 基礎的な有機化学では、S,P軌道に関連する化合物を扱ったが、本授業ではd軌道が関与する遷移金属原子も扱うので、新しい知識に出会うことになる。遷移金属原子と配位子(有機化合物など)が形成するユニークな化合物である金属錯体の説明を様々な方向から説明する。命名法、構造、性質などの基礎的事項、金属原子と配位子間の結合を理論的に解説、触媒反応、機能性材料、生体系での働きなど応用についても講義する。基本的に板書をしながら説明するが、補助資料が必要な説明は、予めHomepageから資料をダウンロードして授業中に説明を行う。ほぼ毎回の授業で宿題を課し、授業の理解度を高めるので、頑張りが必要。
- [目的・目標]
- 1)金属錯体の化学式や構造を見て命名が出来、逆に名称から化学式や立体構造が書けるようになる。2)錯体の結合状態を理論的(配位子場理論を用いて)に理解し,簡単な分子軌道図が描けるようになる。3)錯体の分子軌道図から電子スペクトルがどのように起こるかを理解する。4)錯体の反応性を配位子場理論に基づいて説明できるようになる。2.金属錯体を用いた化学反応、触媒反応について反応機構を理解することができるようになる。
- [授業計画・授業内容]
- 授業は、板書が中心であるが、補助資料が必要な場合があるので、各自Homepage< http://chem.tf.chiba-u.jp/~shimazu/sakutai/>からダウンロードして持参すること。必ず、Homepageの掲示板を確認すること。毎回の授業に宿題が課され、翌週にレポートを提出するので各自復習をすることが出来る。
- 錯体化学の基礎:命名法
- 錯体化学の基礎:配位子の分類
- 錯体化学の基礎:遷移金属元素の電子配置と酸化数、18電子則、種々の異性体
- 錯体の立体構造と対称性:Schoenflies点群
- 錯体の結合理論:原子価結合理論、結晶場理論(結晶場における錯体の軌道分裂)
- 錯体の結合理論:配位子場理論(σドナー性配位子との相互作用、πドナー性配位子との相互作用)
- 錯体の結合理論:配位子場理論(πアクセプター性配位子との相互作用,電子スペクトル)
- 錯体の結合理論:配位子場理論(配位子群軌道とd軌道との相互作用、可約表現と既約表現)
- 第1−8回までのまとめと中間理解度チェック
- 錯体の反応性:キレート効果、トランス効果、解離反応
- 錯体の反応性:酸化的付加反応と還元的脱離反応、挿入反応
- 触媒反応:異性化反応、水素化、不斉水素化
- 触媒反応:ヒドロホルミル化、オレフィン重合、ワッカー反応
- 触媒反応:酸化反応、バイオ触媒反応、グリーン触媒反応
- 講義内容の総括および最終理解度のチェック
- [キーワード]
- 無機化学、有機金属、遷移金属、配位子場理論、群論、触媒、不斉反応、分子認識、酸化反応、バイオ触媒
- [教科書・参考書]
- 1)参考書:「コットン他基礎無機化学」第3版(中原訳、培風館)ISBN: 978-4-563-04551-7(本体価\\\\5,000)
2)補助資料は各自Homepageからダウンロードして持参すること
3)参考書:R.H.Crabtree "The Organometallic Chemistry of the Transition Metalls" 2nd. Ed., Wiley 1994. 中村晃「基礎有機金属化学」朝倉書店,1999.
- [評価方法・基準]
- 中間、最終理解度チェックを基に(評価割合は中間50%、最終50%の計100%)で評価する。毎回,授業最後に小テストを行う.
- [関連科目]
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- [履修要件]
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- [備考]
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関連URL |
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備考 | |