開設年度 | 2016 年度 |
科目コード | T1M1260 |
授業コード | T1M126001 |
授業科目名 | 高分子物性 |
同上英語名 | Physical Chemistry of Macromolecules |
単位数 | 2.0 単位 |
開講学科 | 工学部共生応用化学科Aコース (T1M) |
開放区分 | |
担当教員 | 笹沼 裕二 |
開講時限・ 講義室等 | 3年後期月曜2限 工 5号棟 105教室 |
科目区分 (詳細表) |
- 2014年入学生:
- 専門選択必修F20(T1M2:共生応用化学科応用化学コース),専門選択科目F36(T1M:共生応用化学科, T1M1:共生応用化学科生体関連コース, T1M3:共生応用化学科環境調和コース, T1T:画像科学科)
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シラバス | - [授業の方法]
- 講義・演習
- [受入人数]
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- [受講対象]
- 自学部他学科生 履修可,他学部生 履修可,科目等履修生 履修可;(単位の取得可能性については、受講生の所属学部・学科の規定に従う。)
- [授業概要]
- 「高分子化学」で一般的な基礎を学んだ学生に、より進んだ高分子構造および溶液と固体に関する高分子物性を講義し、演習を課する。
- [目的・目標]
- 受講学生が高分子化合物・材料の諸性質を物理化学的な視点で理解することを目的とする。高分子の一次構造、高次構造、結晶構造、高分子鎖の統計的性質、高分子溶液の熱力学、高分子の結晶化、熱的性質、力学物性の理解、さらに構造・物性の評価法を習得することを目標にする。
- [授業計画・授業内容]
- 講義の復習として毎回テキストの演習問題を宿題に課する。
- 高分子構造(一次構造、二次構造)
(コンホメーション、コンフィギュレーションなど)
- 高分子構造(結晶構造、凝集構造など)
- 高分子鎖のモデル(1)[分子鎖モデル]
(化学結合の概念をもつ高分子モデル)
- 高分子鎖のモデル(2)[Gauss鎖]
(高分子の理想鎖)
- 高分子鎖の広がりと分子量の実験による評価法
(光散乱、中性子散乱、粘度測定など)
- Flory-Huggins理論(1)[混合エントロピー]
- Flory-Huggins理論(2)[混合エンタルピーとχパラメータ]
- 排除体積効果(高分子溶液の特殊性)
- 前半授業の総括、理解の確認
- 高分子の結晶化(1)[平衡論]
(高分子結晶形成の特徴とモデル)
- 高分子の結晶化(2)[速度論]
(アブラミ理論)
- ガラス転移
(高分子材料の熱的性質の特徴)
- ゴム弾性
(高分子の力学的性質、エントロピー弾性)
- 力学物性モデル(1)[Maxwell・Voigtモデル]
(高分子の粘弾性のモデル化1)
- 力学物性モデル(2)[四要素モデルとクリープ]
(高分子の粘弾性のモデル化2)
- [キーワード]
- 上述の「目的・目標」、「授業内容」参照
- [教科書・参考書]
- 教科書は共生第4研究室のHPからPDFファイルとしてダウンロードできる。テキストを印刷して授業に持参すること。参考書:[第1〜8回]「高分子化学下」(P.J.フローリー著、岡・金丸共訳、丸善)。この参考書は既に絶版となっている。大学の図書館に数冊所蔵。
- [評価方法・基準]
- 「前半授業の総括、理解の確認」(40%)・「期末試験」(40%)の成績、演習(宿題)(20%)の結果から総合的に判断する。 レポートは原則として次回の授業に提出すること。
- [関連科目]
- 物理化学I、高分子化学、物理化学III
- [履修要件]
- 「物理化学I」、「物理学DI」、「物理学演習DI」、「高分子化学」、さらに「物理化学III」を受講していることが望ましい。
- [備考]
- オフィスアワーは特に設けないが、出来るなら事前にメールで予約することが望ましい。
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関連URL |
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備考 | |