授業詳細情報
開設年度 2016 年度
科目コード T1M1270
授業コード T1M127001
授業科目名 有機構造解析
同上英語名 Structure Analysis
単位数 2.0 単位
開講学科 工学部共生応用化学科Aコース (T1M)
開放区分  
担当教員 桝 飛雄真
開講時限・
講義室等
3年前期月曜2限 
総G8-52
科目区分
詳細表
2014年入学生:
専門選択必修F20(T1M:共生応用化学科, T1M1:共生応用化学科生体関連コース, T1M2:共生応用化学科応用化学コース, T1M3:共生応用化学科環境調和コース),専門選択科目F36(T1T:画像科学科)
シラバス
[授業の方法]
講義
[受入人数]
[受講対象]
[授業概要]
化合物の構造を知ることは、その物性を理解する上で最も重要かつ基本的なことである。この講義では、種々多様な構造を持つ有機化合物の同定(構造決定)の方法論を学ぶ。現在、有機化合物の同定は主に種々の分光法(スペクトル測定)を駆使して行われているので、それらの基礎を概説すると共に、スペクトルから構造を決定していく過程を解説する。
[目的・目標]
◆目的: 分光法の基本概念を知り、その応用による有機化合物の構造決定法について理解する。また問題演習を通して理解を深める。 ◆到達目標: (1)有機化合物の構造上の違い、結合の種類、官能基の種類等がどのようにスペクトルに反映されるかが理解できる。(2)スペクトル測定による構造決定の過程を理解し、自分で基本的な有機化合物の構造決定ができる。
[授業計画・授業内容]
以下の授業計画に沿って講義を行う。課題は次回の授業時に提出
  1. 分光法の概論/紫外・可視分光法(UV/Vis)その1(基本原理、スペクトルの読み方) ◆必要な準備:電磁波の吸収と電子遷移について、教科書を読み予習する。
  2. 紫外・可視分光法(UV/Vis)その2(発色団とその相互作用、スペクトルの応用) ◆必要な準備:発色団について、教科書を読み予習する。
  3. 赤外分光法(IR)その1(基本原理、装置の紹介、スペクトルの読み方) ◆必要な準備:赤外吸収の原理について、教科書を読み予習する。
  4. 赤外分光法(IR)その2(特性吸収、スペクトルの応用) ◆必要な準備:官能基と特性吸収の関係について、教科書を読み予習する。
  5. 質量分析法(MS)その1(基本原理、装置の紹介) ◆必要な準備:質量分析の原理について、教科書を読み予習する。
  6. 質量分析法(MS)その2(フラグメンテーション、スペクトルの応用) ◆必要な準備:主なフラグメンテーションについて、教科書を読み予習する。
  7. 核磁気共鳴法(NMR)その1(基本原理、装置の紹介) ◆必要な準備:核磁気共鳴の物理的原理について、教科書を読み予習する。
  8. 核磁気共鳴法(NMR)その2〜4(1H NMRスペクトルの基礎、化学シフト・積分強度・カップリング) ◆必要な準備:1H NMRスペクトルについて、教科書を読み予習する。
  9. 核磁気共鳴法(NMR)その2〜4(1H NMRスペクトルの基礎、化学シフト・積分強度・カップリング) ◆必要な準備:1H NMRスペクトルについて、教科書を読み予習する。
  10. 核磁気共鳴法(NMR)その2〜4(1H NMRスペクトルの基礎、化学シフト・積分強度・カップリング) ◆必要な準備:1H NMRスペクトルについて、教科書を読み予習する。
  11. 核磁気共鳴法(NMR)その5(13C NMRスペクトルの基礎) ◆必要な準備:13C NMRの特徴や1H NMRとの違いについて、教科書を読み予習する。
  12. 核磁気共鳴法(NMR)その6(1Hと13C NMRスペクトルの組み合わせ) ◆必要な準備:1Hと13C NMRスペクトルを用いて有機化合物の構造決定の演習を行うので、第7回から11回の講義の復習をしておく。
  13. 総合問題演習その1(各分析法の特徴と構造解析の手順、問題演習) ◆必要な準備:これまでに解説した全ての分光法を組み合わせて、有機化合物の構造決定の総合的演習を行うので、講義内容の復習をしておくこと。
  14. 総合問題演習その2(問題演習) ◆必要な準備:これまでに解説した全ての分光法を組み合わせて、有機化合物の構造決定の総合的演習を行うので、講義内容の復習をしておくこと。
  15. 総合問題演習その3(問題演習) ◆必要な準備:これまでに解説した全ての分光法を組み合わせて、有機化合物の構造決定の総合的演習を行うので、講義内容の復習をしておくこと。
  16. 期末試験 ◆必要な準備:分光法の基礎に関わる問題と、種々のスペクトルによる有機化合物の構造決定に関する問題が出題されるので、これまでの講義内容を復習しておく。
[キーワード]
有機化合物の同定法,紫外・可視分光法,赤外分光法,核磁気共鳴法,質量分析法
[教科書・参考書]
[教科書]M. Hesse, H. Meuer, B. Zeeh・有機化学のためのスペクトル解析法(化学同人) [参考書]唐津ら著・構造解析学(基本化学シリーズ2)(朝倉書店)、ビギナーズ有機構造解析 川端 潤 著(化学同人)、ボルハルト・ショアー・古賀ら監訳、現代有機化学(化学同人)
[評価方法・基準]
おおむね次の割合で総合的に評価する。出席を兼ねた小テスト(30%)、レポート(20%)、期末試験(50%) 。レポートは原則として次回の授業に提出すること。提出期限に遅れた場合には減点する。期末試験は本科目の到達目標に掲げられている事項に相当する内容および難易度で出題する。合計の評点が60点未満であれば不可である。不正行為には学則に基づき厳しく対処する。
[関連科目]
[履修要件]
[備考]
関連URL  
備考 

, Last modified: Wednesday, 09-Mar-2016 11:41:37 JST, syll Ver 2.80(2016-02-13) by Yas