授業詳細情報
開設年度 2016 年度
科目コード T1M1411
授業コード T1M141101
授業科目名 高分子合成
同上英語名 Polymer Synthesis
単位数 2.0 単位
開講学科 工学部共生応用化学科Aコース (T1M)
開放区分 千葉工大開放科目
担当教員 谷口 竜王
開講時限・
講義室等
3年前期金曜2限 
工 15号棟 110教室
科目区分
詳細表
2014年入学生:
専門選択必修F20(T1M:共生応用化学科, T1M1:共生応用化学科生体関連コース, T1M2:共生応用化学科応用化学コース, T1M3:共生応用化学科環境調和コース)
シラバス
[授業の方法]
講義
[受入人数]
[受講対象]
[授業概要]
高分子化合物は種々の化学反応を用いて合成されている。その中から,ラジカル重合,イオン重合,重縮合,重付加,および付加縮合を取り上げ,反応のメカニズム,速度論,分子量および分子量分布等基礎的な事項を解説する。また,近年環境問題から注目されている生分解性高分子など環境にやさしい高分子についても紹介する。
[目的・目標]
高分子を合成する手法(ラジカル重合,イオン重合,重縮合反応,重付加反応,付加縮合反応)について,その反応機構を理解し,環境にやさしい高分子・合成法に対する知識を深める。 (i) 各種高分子合成法を説明できる。(ii) 各種高分子合成法により得られる高分子の構造と機能との関連性を指摘できる。(iii) 構造が制御された高分子材料の開発に寄与できる。(iv) 環境に適合する高分子材料の設計指針の確立に活用できる。(v) 高分子材料の研究動向に協調できる。
[授業計画・授業内容]
各回とも予習を前提として授業を進めるので,必ず教科書の該当ページを読んでおくこと。講義内容に関連する小テストやレポートを課し,考え方などは講義時間内に説明する。また,理解できなかった点,より進んで学びたい点については,オフィス・アワーを活用すること。
  1. 高分子の特徴と分類,分子量 ◆必要な準備学習:「高分子化学」の復習をしておくこと。分子量について予習しておくこと。
  2. 高分子合成の概要 連鎖重合,逐次重合 ◆必要な準備学習:高分子合成の分類について予習しておくこと。
  3. ラジカル重合(1) 開始反応,生長反応 ◆必要な準備学習:ラジカル反応について予習しておくこと。
  4. ラジカル重合(2) 停止反応,連鎖移動反応 ◆必要な準備学習:第3回の授業を復習しておくこと。
  5. ラジカル重合(3) 重合速度,重合度 ◆必要な準備学習:教科書,参考書,および共生応用化学実験教科書4-2-1を読み,予習しておくこと。
  6. ラジカル重合(4) 共重合,モノマー反応性比,Q-e理論 ◆必要な準備学習:共重合組成曲線について予習しておくこと。
  7. アニオン重合 ◆必要な準備学習:リビング重合について予習しておくこと
  8. カチオン重合 ◆必要な準備学習:第7回の講義内容を復習しておくこと。
  9. 遷移金属触媒重合 Ziegler-Natta触媒 ◆必要な準備学習:ポリオレフィンについて予習しておくこと。
  10. 開環重合 ◆必要な準備学習:第3, 7, 8回の講義内容を復習しておくこと。
  11. 重縮合(1) 反応度と重合度 ◆必要な準備学習:カルボン酸とアルコールおよびアミンとの反応について予習しておくこと。
  12. 重縮合(2) ポリアミド,ポリエステル,ポリイミド ◆必要な準備学習:エンジニアリングプラスチックについて予習しておくこと。
  13. 重付加, 付加縮合 ポリウレタン,フェノール樹脂 ◆必要な準備学習:教科書,参考書,および共生応用化学実験教科書4-1を読み,予習しておくこと。
  14. 生分解性高分子 ◆必要な準備学習:バイオマス,プラスチックのリサイクルについて予習しておくこと。
  15. 総括 ◆必要な準備学習:これまでの講義内容を復習しておくこと。
  16. 期末試験 ◆必要な準備学習:これまでの講義の内容を復習しておくこと。
[キーワード]
ラジカル重合,イオン重合,重縮合反応,重付加反応,付加縮合反応,環境にやさしい重合法
[教科書・参考書]
[教科書]ベーシックマスター 高分子化学,西久保忠臣編(オーム社) [参考書]基礎高分子化学(基本化学シリーズ 3),成智聖司ら著(朝倉書店),改訂 高分子合成の化学,大津隆行著(化学同人),基礎高分子科学,高分子学会編、(東京化学同人) 工学系基礎教材:ポリマーサイエンス・高分子合成(1)(2)、(財)放送大学教育振興会
[評価方法・基準]
試験で80%、講義終了前に行う小テストおよび課題として提出を義務づけるレポートで20%で評価し、60点以上を合格とする。試験,小テスト,レポートでは,主に高分子の合成法と構造や機能との関連性ついて出題するとともに,構造制御された高分子の合成法,環境負荷の少ない高分子の設計についても問う。また,最近の高分子合成の研究開発動向を考慮しながら,高分子材料の設計や開発に必要な知見を習得できているかについても問う。特別な理由がない限り,提出期限後にレポートは受理しない。テストやレポートにおける不正行為については,学則に基づき厳しく対処する。
[関連科目]
高分子化学,生体高分子化学
[履修要件]
[備考]
高分子化学を履修していることが望ましい。
関連URL  
備考 

, Last modified: Monday, 22-Feb-2016 11:41:41 JST, syll Ver 2.80(2016-02-13) by Yas