シラバス | - [授業の方法]
- 講義・演習
- [受入人数]
-
- [受講対象]
- 自学部他学科生 履修可,他学部生 履修可,科目等履修生 履修可
- [授業概要]
- 情報通信技術(IT)は人類史上に前例を見ないほど急速な発展をとげた技術分野である.この授業では情報通信技術と関連の深い技術を取り上げ,その発展の歴史を通じ,現代社会とのかかわりについて考察を深める.
- [目的・目標]
- 情報通信技術(IT)に深く関わるコンピュータ,暗号・認証,インターネットの3つの技術の歴史を通じ情報技術と現代社会との関連に対する知識を深める.
- [授業計画・授業内容]
- ◆ 第1回は授業全体の概要を説明する.また授業の進め方(課題提出,成績評価等)について,重要な事項を説明するので履修する者は必ず出席すること.
◆ 第1回から第15回までの15回の授業を,3名の担当教員が5回ずつ分担して行う.
◆ 下の各回の授業内容は,
【主題】(担当教員名)授業内容
の順に記した.
- 【授業概要】授業の進め方など【暗号・認証の歴史】(多田)共通鍵暗号方式、公開鍵暗号系
- 【計算の難しさ】(多田)計算可能性,計算量,現実的な計算可能性,乗算と素因数分解
- 【一方向性関数と公開鍵暗号系】(多田)多項式時間計算可能性、多項式時間帰着、一方向性関数
- 【公開鍵暗号系の安全性】(多田)攻撃モデル、証明できる安全性
- 【公開鍵暗号系関連技術】(多田)公開鍵証明書、PKI、SSL
- 【電気通信の歴史】(全)電気通信の夜明け,無線通信,電話の発明
- 【コンピュータの歴史】(全)コンピューター時代の幕開け,メインフレーム,バッチ処理と対話処理
- 【コンピュータネットワーク(1)】(全)回線交換とパケット交換,スプートニクショック,「端末問題」,ARPANET,インターネットの誕生
- 【コンピュータネットワーク(2)】(全)ARPANETからNSFNETへ,"Let there be a protocol"(The Internet Genesis),WWW,インターネットの商用解放,ブラウザ戦争
- 【インターネットと現代社会】(全)インターネット時代の法と倫理,情 報セキュリティ,プライバシーと個人情報保護
- 【通信と交通による情報伝達の歴史】(井宮)情報通信手段の歴史を概観し交通システムと情報伝達手段との歴史的関係
- 【情報科学の科学、工学への影響】(井宮)計算構成論が他の科学技術へ及ぼした影響として機械工学への影響、映画産業への応用、医学への応用について
- 【計算器と計算機の歴史 1】(井宮)数の表現法と計算技法の歴史
- 【計算器と計算機の歴史 2】(井宮)計算の機械による実現の手法としてのアルゴリズム構成法,プログラムへの変換法
- 【演習】(井宮)「計算器の計算機の歴史1」「同2」の授業内容に関する演習,【まとめ】授業評価アンケート,授業まとめ
- [キーワード]
- 情報通信技術(IT), 数・計算(機)の歴史, 暗号・認証の歴史, インターネットの歴史, 著作権とIT, 情報セキュリティ・暗号
- [教科書・参考書]
- 授業時間に指定する
- [評価方法・基準]
- 課題提出(3回)による
- [関連科目]
- 情報関連科目(情報処理, 計算機の基礎, プログラミング, 情報理論, ソフトウェア工学, ネットワーク構成論, 情報通信システム, 情報システム構成論,など)
- [履修要件]
-
- [備考]
- 本科目は,「技術史」の読み替え科目である.
都市環境システム学科(A、Bコース)、デザイン工学科建築系、メディカルシステム工学科、情報画像工学科及び共生応用化学科(物質工学科)の学生がこの科目を履修しても卒業要件単位にならないので注意すること。デザイン工学科意匠系は、専門科目の専門選択(他学科の履修と同様の扱い)となる。
|