授業詳細情報
開設年度 2016 年度
科目コード T1T0190
授業コード T1T019001
授業科目名 画像有機化学
同上英語名 Organic Chemistry for Imaging
単位数 2.0 単位
開講学科 工学部画像科学科 (T1T)
開放区分 千葉工大開放科目
担当教員 宮川 信一
開講時限・
講義室等
2年前期月曜2限 
工 5号棟 204教室
科目区分
詳細表
2015年入学生:
専門必修F10(T1T:画像科学科)
シラバス
[授業の方法]
講義
[受入人数]
[受講対象]
自学部他学科生 履修可,他学部生 履修可,科目等履修生 履修可;画像科学科2年次(必修)
[授業概要]
色素をはじめ画像を形成する機能材料の多くは有機化合物である。そこで画像形成における化学的な原理・機構を理解するために必要な有機化学について論ずる。特に有機機能材料の設計や合成を行うための基礎となる有機化学における反応機構について講義する。また、実際に画像形成に応用されている化合物等についても、どの様な反応を利用しているのかを解説していく。
[目的・目標]
[一般目標] 有機機能材料の機能性発現のメカニズム、特に分子の化学的な反応に関して理解出来る様になる。また材料の設計や合成のための基礎的な化学反応、化合物や中間体の安定性や反応性を原理的に解する様になる。 [到達目標] (知識・理解)基礎的な有機化学の反応を官能基毎に理解する。光機能性材料や像形成物質等の画像形成における化合物の反応を理解する。(評価:小テスト、期末テストの一部) (思考・判断)初めて見る化合物や反応でも、習い覚えた基礎知識から合成法や反応性を推測出来る様になる。(評価:主に期末テスト) (関心・意欲)身の回りの化学物質、特に画像を形成している材料に興味を持つ様になる。(直接的な評価はしないが質問票等で判断可能) (態度)上記で興味をひいた内容に関して自発的に調査、考察できる様になる(評価:主にレポート) (技能・表現)画像形成材料に関して、そのメカニズムや素反応を総括的かつ論理的にまとめることが出来る(評価:主にレポート)また、本授業での知識や反応に対する考え方を他の授業(例えば、画像科学実験IIの色素合成の実験や画像科学実験IVの分子モデリングの実験等)に活かせる様になる。(後者は直接的な評価はしない)
[授業計画・授業内容]
  1. 授業方針等のガイダンス。画像形成と化学、特に有機化学との関わりについて解説。また、基礎化学Bの理解度判断のための小テストを行い、基礎化学Bの内容についても復習する。
  2. 有機化合物の立体構造と異性体
  3. 電子の軌道と分子の構造
  4. 化学結合と反応
  5. 結合の解裂と生成・反応中間体
  6. 芳香族性・共鳴
  7. 芳香族化合物の性質と反応
  8. 画像と色素
  9. 分子の構造と光吸収
  10. カルボニル化合物の性質と反応(1)
  11. カルボニル化合物の性質と反応(2)
  12. カルボニル化合物の性質と反応(3)
  13. アミンの性質と反応
  14. 画像と高分子(1)
  15. 画像と高分子(2)
  16. 期末試験
[キーワード]
有機化学,有機化学反応論,画像,画像化学
[教科書・参考書]
特に教科書は指定しない。必要に応じて独自資料を授業中あるいはMoodle上で配布する。また授業進度に応じて復習用の問題・課題をNoodle上で公開する。 参考書としては、普遍教育の基礎化学Bで使用した「はじめて学ぶ 大学の有機化学」(化学同人)が予習用として利用出来る。また、もっと深く学習するために(復習用)は、「モリソン・ボイド有機化学」(東京化学同人)をお勧めする。「有機化学問題の解き方−モリソン・ボイドの教科書に沿って」(東京化学同人)は、その後の自己の学習評価に利用出来ると思われる。
[評価方法・基準]
複数回の小テストの結果(40%)、レポート(10%)、期末試験の結果(50%)で総合的に評価する。
[関連科目]
基礎化学B,画像科学実験II,画像科学実験IV
[履修要件]
原則として基礎化学B(画像科学科)あるいはそれに類する科目(他学科)を履修していることが望ましい。
[備考]
出席は独自の出席票を用いて毎回チェックする。規定の出席日数に達しなかった者は評価しないことがあるので注意すること。病欠等は考慮するので申し出ること。 小テストの実施日・実施回数は決まっていない。少なくとも4回は行う予定である。実際の進度に応じて実施する。実施日の1回前の講義でその旨を連絡するので聞き漏らさない様に。 レポート課題についても、授業中に発表するので聞き漏らさない様に。 その他,Moodleにて資料や復習教材を配布したり,web上での演習やテストも行うのでMoodleへの登録は必須。
関連URL  
備考 

, Last modified: Monday, 22-Feb-2016 11:41:41 JST, syll Ver 2.80(2016-02-13) by Yas