授業詳細情報
開設年度 2016 年度
科目コード T1T0280
授業コード T1T028001
授業科目名 ディジタル信号処理
同上英語名 Digital Signal Processing
単位数 2.0 単位
開講学科 工学部画像科学科 (T1T)
開放区分  
担当教員 川本 一彦
開講時限・
講義室等
3年前期月曜2限 
工 2号棟 202教室
科目区分
詳細表
2014年入学生:
専門選択科目F36(T1T:画像科学科)
シラバス
[授業の方法]
講義
[受入人数]
[受講対象]
[授業概要]
携帯電話やディジタルカメラなどの普及により,センサ信号を計算機で処理するための技術は我々の身近な存在となり,生活に欠かせないものとなっている.この身近な技術を支えるディジタル信号処理について,基礎的事項を講述する.
[目的・目標]
センサ信号を計算機で解析するための基本的な変換手法ならびにそのアルゴリズム(計算手順)を理解することを目的する.到達目標は以下のとおりである.(1)アナログ信号とディジタル信号の違いを理解し,ディジタル信号処理の利点を説明できること,(2)信号を周波数領域で表現することの意義を理解し,そのためのアルゴリズム(高速フーリエ変換など)を説明できること,(3)ディジタルフィルタの特性を解析できるようになること,(4)時系列信号を解析するために,離散時間システムを用いた解析ができるようになること,である.
[授業計画・授業内容]
  1. ディジタル信号とアナログ信号の違い
  2. 信号の分解表現
  3. フーリエ級数からフーリエ変換へ
  4. 標本化定理とナイキスト周波数
  5. 離散フーリエ変換と高速フーリエ変換(1)
  6. 離散フーリエ変換と高速フーリエ変換(2)
  7. フーリエ変換の応用
  8. 周波数領域での信号表現のまとめ
  9. ラプラス変換
  10. Z変換
  11. 離散時間システムとディジタルフィルタ(1)
  12. 離散時間システムとディジタルフィルタ(2)
  13. 時系列信号処理(1)
  14. 時系列信号処理(2)
  15. 総まとめ
[キーワード]
フーリエ級数,フーリエ変換,離散フーリエ変換,高速フーリエ変換,ラプラス変換,Z変換,ディジタルフィルタ,離散時間システム,自己回帰モデル
[教科書・参考書]
教科書はなし.適宜,配布資料を用意する. 参考書:講義全般に関しては,谷萩隆嗣「ディジタル信号処理と基礎理論」コロナ社や辻井重男他「ディジタル信号処理」昭晃堂,などがある.より詳細な内容については,A.V.Oppenheim 「Digital Signal Processing」Prentice Hall(邦訳:伊達玄「ディジタル信号処理 上下」コロナ社)や有本卓「信号・画像のディジタル処理」産業図書などが参考になる. 講義前半の信号表現に関しては,金谷健一著「これなら分かる応用数学教室」共立出版,の説明が分かりやすい.講義後半の時系列信号処理に関しては,北川源四郎著「時系列解析入門」岩波書店,が参考になる.
[評価方法・基準]
第8回と第15回の講義内で,それぞれ中間試験と期末試験を実施する.各試験の配点は50点とし,合計100点で評価する.60点以上を合格とする.
[関連科目]
線形代数学,微分積分学,フーリエ変換と画像,回路理論I・II,ディジタル画像処理
[履修要件]
線形代数学と微分積分学は履修していることを前提とする.
[備考]
関連URL  
備考 [T1U035001]からコピー。 講義回数の3分の2以上の出席を単位取得の前提条件とする.

, Last modified: Monday, 22-Feb-2016 11:41:41 JST, syll Ver 2.80(2016-02-13) by Yas