シラバス | - [授業の方法]
- 講義
- [受入人数]
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- [受講対象]
- 自学部他学科生 履修可,他学部生 履修可,科目等履修生 履修可;マスメディアやインフォメーション・テクノロジー(IT)を活用した広告・広報による社会的コミュニケーションや広告ビジネスに関心があり、広告理論やメディア戦略について学びたい者
- [授業概要]
- 広告・広報は、さまざまな商品やサービス、主張や提案などを、広く社会に販売・説得・普及させるためのコミュニケーション活動である。「広告」は「叫び屋」と呼ばれた古代バビロニアの「クチコミ」に始まり、手書きポスター、印刷メディア(チラシや新聞・雑誌)、電気通信(電話・電報など)、放送メディア(ラジオ・テレビ)、ケータイやインターネットなど、媒体テクノロジーの変化とともに成長・発展してきた。こうしたテクノロジーと広告戦略の変遷を中心に、コンテンツや広告メッセージの事例を紹介しながら、新しい広告ビジネスモデルやメディア環境について皆さんと一緒に考え議論する。
- [目的・目標]
- [一般目標]:
広告・広報の発達史を通じて、媒体テクノロジーの変化がどのように広告ビジネスを成長させてきたかを理解する。媒体テクノロジーに適したコンテンツ作成や広告メッセージの表現作法などについて学び、コミュニケーション効果の理論や効果測定システム、媒体戦略(メディアミックスやクロスメディアなど)の考え方などを学ぶ。
[個別目標]:
印刷から電子新聞など様々な広告メディアの変化も取り上げるが、特に最大の広告媒体である「テレビ広告」(TVCM)を中心とする、映像・動画によるコミュニケーションの分析理論や広告効果論を通じて、ケータイやネット動画、SNSやBuz Marketingなど新しいメディアテクノロジーの広告ビジネスについて理解を深める。具体的には、画像・動画の広告・広報メッセージを創る・読む・評価する力(メディアリテラシー)とビジネス化への構想力を養う。
- [授業計画・授業内容]
- 広告・広報媒体の中でも「映像・画像」の時代を切り開いた「テレビ広告」を中心に、印刷媒体のデジタル化や、屋外広告や看板の電子化、新しい媒体テクノロジーの組合せ戦略などについて、テクノロジーの進化と社会的普及の観点と広告モデルの役割という視点で学ぶ。
- 情報メディア産業と広告ビジネスの現状 ― 広告費から見たメディア環境
- 広告・広報とジャーナリズムの四千年史 ― 媒体テクノロジーの発達にともなって
- グーテンベルクの活版印刷(15世紀)から電子書籍元年(2010年)へ
- メディアとしての「電話」と「ラジオ」 ― 通信ビジネスと広告放送モデル(フリーモデル)
- 戦後日本の放送メディアと広告市場の拡大 ― 民放ラジオと民放テレビと地デジ化
- テレビCM小史(1)1953〜1974年 ― 草創期から高度成長への表現傾向
- 画像・動画の広告戦略と効果測定 ― 視聴率調査システムとDAGMAR論
- テレビCMの「低関与理論」と購買行動モデル ― 学習・記憶と行動
- テレビCM小史(2)1975〜1995年 ― テレビ広告が新聞広告を抜いてから
- シングルソース概念 ― POSシステム(購買)と視聴率(接触)の統合化
- テレビCM小史(3)1995〜2010年 ― インターネット商用化以降の画像環境
- IMC(統合マーケティング・コミュニケーション)とブランド論からのテレビ媒体論
- OOH(Out Of Home)・ケータイ(モバイル)とデジタルサイネージの媒体論
- インターネットとWeb2.0 ― CGM(Consumer Generated Media)の媒体論
- コンタクトポイントとクロスメディア ― 新しいメディア・エコシステムを考える
- [キーワード]
- コミュニケーション,メディア,テクノロジー,技術と社会,広告・広報
- [教科書・参考書]
- 特に指定しない。授業資料は毎回配布し、必要な参考書・文献をその都度紹介する。
- [評価方法・基準]
- 期末レポート(70%)、授業内ミニッツペーパー提出(6回程度:30%)
- [関連科目]
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- [履修要件]
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- [備考]
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