| シラバス | - ［授業の方法］
- 講義
- ［受入人数］
- 60
- ［受講対象］
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- ［授業概要］
- 本科目では，化学反応速度論および化学平衡論を取り扱う。
- ［目的・目標］
- 本講義では，物理化学分野の中でも，画像マテリアルの生成プロセスや化学的画像形成プロセスの理解に重要な，「化学反応速度論」と「化学平衡論」を取り扱う。但し，いずれも現象論としての取り扱いに重点を置き，化学過程を数式で記述し，定量的に議論することの基礎を身につけることを主眼とする。（これらの基盤原理となる熱力学・統計力学は，「物理学DI 熱統計力学入門」「画像物理化学II」で取り扱う。）
- ［授業計画・授業内容］
- 下記の教科書を用いて授業を進める。但し，講義の進め方は，教科書の順番とは一致しないので，予習に際しては注意すること。 下記，各回の（ ）内は，予定している教科書の範囲である。なお，時間の都合で，講義において，範囲内でも省略する部分もあるが，これらについても各自で学習することが望ましい。
（実際の進行状況により，若干前後することがある。）
- 受講ガイダンス・物理量と単位（教科書「付録１」）
- 化学反応速度論１：反応速度論基礎（p216右段「反応速度」〜「10.5反応次数」）
- 化学反応速度論２：反応速度式（「10.6速度式の求め方」）
- 化学反応速度論３：反応速度式（「10.7積分形速度式」〜「10.8半減期と時定数」）
- 化学反応速度論４：反応速度の温度依存性（p226左段「反応速度の温度依存性」〜「10.9アレニウスパラメーター」）
- 化学反応速度論５：アレニウスの式の解釈（「10.10衝突理論」〜「10.11遷移状態理論」）・反応速度式の解釈（「11.4素反応」）
- 化学反応速度論６：反応速度式の解釈（「11.5速度式の作り方」）・反応機構と速度式（「11.3逐次反応」・「11.9 １分子反応」）
- 中間試験／化学反応速度と化学平衡（「11.1平衡への接近」）
- 化学平衡論１：化学反応の原理（「7.1反応ギブスエネルギー」〜「7.4標準反応ギブスエネルギー」）
- 化学平衡論２：化学反応の原理（「7.5平衡組成」〜「7.6濃度で表した平衡定数の式」）
- 化学平衡論３：化学平衡の応用（「7.9圧縮の効果」〜「8.1ブレンステッドーロウリーの理論」）
- 化学平衡論４：化学平衡の応用（「8.1ブレンステッドーロウリーの理論」(続き)〜「8.3多プロトン酸」）
- 化学平衡論５：化学平衡の応用（「8.4両プロトン性を示す化学種」〜「8.9共通イオン効果」）
- 化学平衡論６：化学平衡論５：錯体平衡（補足）
- 化学平衡論７：酸化還元平衡と電池
- まとめ・期末試験
- ［キーワード］
- 反応速度式，反応速度定数，反応次数，アレニウスの式，活性化エネルギー，平衡定数
- ［教科書・参考書］
- 【教科書】「アトキンス 物理化学要論 第6版」（P. Atkins, J.de Paula著，千原秀昭, 稲葉章訳）東京化学同人(2016年)（第5版でも可。旧版を所持している場合は，買い換える必要ありません。） ※この本は「物理学DI 熱統計力学入門」および「画像物理化学II」でも教科書として使用されます。また「機器分析科学」では参考書となります。
- ［評価方法・基準］
- 「期末試験」を基本とする。随時，宿題等を課し，これらの成績も加味する。配点は概ね７：３とするが，宿題等の実施回数で，若干前後する。
- ［関連科目］
- 基礎化学A，物理学DI 熱統計力学入門，画像物理学II
- ［履修要件］
- 基礎化学Aの内容を復習しておくこと
- ［備考］
- この科目は「画像物理化学」（08T〜11T学生対象）の読替科目です。
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