シラバス | - [授業の方法]
- 講義
- [受入人数]
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- [受講対象]
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- [授業概要]
- 工学は我々の生活を豊かにする反面、使い道を間違えると人間生活や地球環境、さらには将来の生命体を脅かす存在となる。従って、工学技術者は技術の利用・応用面に対して常に責任ある判断や決定を果たしていく必要がある。本講義では、工学者の使命や役割、社会との係わりを広範な視点から論述し、技術者としてのあるべき姿を教え、各種事例研究を通じて予防倫理を習得することを目的とする。
- [目的・目標]
- 各種事例研究を通じて、技術者としての使命・責任・倫理観を身につけ、正しい技術の発展と社会貢献を進めるための基本的な概念と知識を習得することを目的とする。
- [授業計画・授業内容]
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- 工学倫理 概論:
「なぜ工学倫理が必要なのか」,「技術者にとっての倫理」,「予防倫理学習」等について学ぶ。
- 組織における個人、企業の社会的責任:
いくつかの事例研究を通して,「経営の論理と技術者倫理」,「優先度の論理」,「企業の社会的責任」等について学ぶ。
- 技術者と倫理---内部告発:
事例研究から内部告発の条件,内部告発の倫理について学ぶ。また,内部告発を巡る制度や企業の対応等を紹介する。
- 安全性とリスク:
新規技術に対するリスクの考え方について論じ,情報開示,技術者としての説明責任等について学ぶ。
- 製造物責任と品質管理:
製造物責任法(PL法)の内容と制定の背景、製造者(技術者)に要求されること、企業における
対策等について事例研究を通じて学ぶ。
- 知的財産権と倫理/工業所有権:
工業所有権の目的・理念、国による制度の違い等について学ぶ。また特許権取得の流れ,明細書の書き方,ソフトウェア特許,システムモデル特許等を紹介する。
- 知的財産権と倫理/特許訴訟:
サブマリン特許問題や特許訴訟問題に関する事例研究を通じて、特許のあり方,職務発明,権利帰属の問題等について学ぶ。
- 著作権と倫理:
著作権制度の内容、著作人格権、著作隣接権について学び、文書やデジタルコンテンツのハード/ソフトコピー,Web上の情報配信での著作権倫理について学ぶ。
- ネットワークと倫理:
ネットワークの拡大による社会的変化、ネットワークの不正使用問題、プライバシー侵害問題,ファイル交換/配信問題等を,各種事例研究を通じてネット上での倫理観を学ぶ。
- 環境倫理と技術者:
環境と技術,地球規模での環境問題,化学物質のリスク,PRTR法等について学び,自然との調和将来の世代のための持続可能な開発について学ぶ。
- 生命倫理と技術者:
生命倫理とは何か,臓器移植,安楽死,遺伝子操作等についての倫理上の問題を考え,工学領域においても生命倫理の必要性を学ぶ。
- 国際活動と倫理:
グローバル化に伴う問題,異文化との摩擦,外国企業と日本企業の違い,雇用制度の違い等を理解し,国際標準化活動や国際協力活動状況を紹介し,国際人としてのあるべき姿を考える。
- 工学倫理の実践:
倫理的行動とは,倫理観の不一致,価値観の違い等の各種事例研究を通じて,工学倫理実践の行動指針を考える。
- 科学技術と未来へのつけ:
「 新規技術とリスク」,「将来の世代へのつけに対する考え方・対応」について事例研究を通じて考える。
- まとめ-誇り高き技術者として-:
これまでの講義を振り返り,まとめとして工学技術者のあるべき姿・理想の姿について学ぶ。対策等について事例研究を通じて学ぶ。
- [キーワード]
- 工学者の使命、モラル、義務、規範、技術者倫理、
- [教科書・参考書]
- 教科書 河村尚登著:『工学倫理----実例で学ぶ技術者の行動規範』,東京電機大学出版局 2011年4月発売
ISBN 978-4-501-62640-2 定価¥2730円
【参考書】
1.齋藤了文・坂下浩司編;『はじめての工学倫理』(昭和堂、2001)
2.林 真理,宮澤健二,小野幸子他;『技術者の倫理』(コロナ社,2006)
3.堀田源治;『工学倫理』(工学図書、2006)
- [評価方法・基準]
- 毎回,講義の最後に小テストを実施し,その結果を踏まえて判定します。12回以上出席しないと,単位認定できませんので注意してください。
- [関連科目]
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- [履修要件]
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- [備考]
- 講師の都合により順番,内容に関して変更する場合があります。1回目の授業の初めに行うガイダンスに必ず出席して下さい。
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