授業詳細情報
開設年度 2016 年度
科目コード T203008
授業コード T20300801
授業科目名 文化計画論
同上英語名 Design Culture
単位数 2.0 単位
開講学科 工学研究科デザイン科学専攻(デザイン科学コース) (T221)
開放区分  
担当教員 植田 憲
開講時限・
講義室等
前期月曜3限 
工 2号棟 202教室
科目区分
詳細表
2016年入学生:
選択科目S30(T211:工学研究科建築学コース(前期), T212:工学研究科都市環境システムコース(前期), T221:工学研究科デザイン科学コース(前期), T231:工学研究科機械系コース(前期), T232:工学研究科電気電子系コース(前期), T233:工学研究科メディカルシステムコース(前期), T241:工学研究科共生応用化学コース(前期))
シラバス
[授業の方法]
講義・演習
[受入人数]
[受講対象]
[授業概要]
 「デザイン」とは、「もの」の色や形を決定するだけの行為にとどまらず、人間の「生活」を豊かなものにするための総合的な科学・技術と実践である。このことは、まさに、「生活文化」を「計画」することに他ならない。それゆえ、「デザイン」を志す者には、国や地域が本来備えてきた「生活文化」の「これまで」と「いま」を精査し、その特質に立脚しつつ、今日に適合した創造的提言を行うことが必要不可欠である。本授業は、二つの課題の実施を通して、受講者に、こうした「生活づくり」に参与していくための「デザイナー」としての資質の涵養を図るものである。
[目的・目標]
 本授業は、講義に加え、積極的に文献調査や現地調査を行うことを通して、受講者が、「『生活づくり』に関する『デザイン』」に必要不可欠な以下の三点の資質を体得することを目的としたものである。(1)生活文化創生の礎としての歴史の把握、(2)生活文化に内包される「もの」や「こと」の社会的意味や今日的価値の抽出、(3)(1)〜(2)に立脚した生活文化の『あるべき姿』の提言。
[授業計画・授業内容]
 本授業は、次の二つの課題によって構成する。 ◆PART I:生活文化の変容の歴史の把握:今日、グローバル化のなかで消失しつつある「生活者が、自ら与えられた環境のなかで創造してきた国・地域に独自の生活文化」の実像を、それらが描写された文学作品などを資料として把握し、その変容の歴史を理解するとともに、「かつての生活」に内包されていた「もの」「こと」の意味ならびに今日的価値を抽出する。 ◆PART II:「房総のむら」の「これから」の運営に関する提言:「千葉県立・房総のむら」を取り上げ、当該施設の運営に関する提言を行う。具体的には、文献調査ならびに現地調査を通して、同館の歴史と現状を把握するとともに、館内の生活文化に関する展示について各班でひとつのテーマを選び取り、そのテーマに関連した文献調査を行うことを通して、より優れた展示のあり方を抽出し提言を行う。  なお、いずれの課題も、グループで作業を行うものとする。
  1. 授業概要の説明、班分け、講義:今日求められる内発的発展とデザイナーのあり方
  2. 調査対象文献の提示、講義:文献調査の方法論、類似研究の紹介
  3. 資料の持ち寄りと情報共有
  4. 第一回発表に向けた準備
  5. 第一回発表、講評と目標の明確化
  6. 「PART I」に関する最終発表会に向けた準備
  7. 「PART I」に関する最終発表会
  8. 「PART I」講評、「房総のむら」の概要説明、調査概要(TOR)提示、各班のテーマ設定
  9. 講義:文化施設の社会・経済評価の基礎知識、三州足助屋敷の事例紹介
  10. 講義:「これまで」の文化施設と「これから」のあり方
  11. 調査概要発表、調査企画書の提出
  12. 現地調査(於:「房総のむら」)
  13. 現地調査(於:「房総のむら」)
  14. 講義:文化施設の評価方法
  15. 「PART II」に関する報告会、講評
  16. 授業のまとめと講評、授業評価アンケート
[キーワード]
デザイン、生活づくり、地域、文化、歴史、文化施設、評価、内発的発展論
[教科書・参考書]
講義に沿って配布する。また、教材のアップについては、Moodleを活用する。
[評価方法・基準]
出席、発表、レポートを、ほぼ同配分で評価する。なお、グループ発表は、知識を体得できたかどうかの判断材料として大きな比重を占める。
[関連科目]
[履修要件]
[備考]
関連URL
備考 

, Last modified: Wednesday, 23-Mar-2016 23:00:48 JST, syll Ver 2.80(2016-02-13) by Yas