開設年度 | 2016 年度 |
科目コード | T206005 |
授業コード | T20600501, T20600502, T20600503 |
授業科目名 | 医療情報学概論 |
同上英語名 | Introduction to Medical Informatics |
単位数 | 2.0 単位 |
開講学科 | 工学研究科人工システム科学専攻(メディカルシステムコース) (T233) |
開放区分 | |
担当教員 | (鈴木 淳夫) |
開講時限・ 講義室等 | 前期木曜2,3,4限 工 17号棟 212教室 (4/21, 5/12, 6/2, 6/23, 7/14の2・3・4限;) |
科目区分 (詳細表) |
- 2016年入学生:
- 選択科目S30(T211:工学研究科建築学コース(前期), T212:工学研究科都市環境システムコース(前期), T221:工学研究科デザイン科学コース(前期), T231:工学研究科機械系コース(前期), T232:工学研究科電気電子系コース(前期), T233:工学研究科メディカルシステムコース(前期), T241:工学研究科共生応用化学コース(前期))
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シラバス | - [授業の方法]
- 講義
- [受入人数]
- 40
- [受講対象]
- 自学部他学科生 履修可,他学部生 履修可,科目等履修生 履修可
- [授業概要]
- 医療情報システムは医療現場の効率化や合理化のみならず、医療安全の確保、医療経営の安定化さらには患者満足度向上のためのツールとしてその役割はますます大きくなりつつある。国も2001年からのe-JAPAN計画に始まり、2010年の新たな情報通信技術戦略まで医療IT化を重要課題のひとつに位置付けている。
このような背景を元に病院や診療所において、電子カルテに代表される医療情報システム導入の動きが広まりつつある。また、医療情報システム導入を前提として、一医療機関の入院から退院までの医療プロセスを効率的に推進するクリティカル(クリニカル)パス、さらに複数医療機関にまたがった診療計画(連携パス)を導入する動きも始まっている。
本講義では主に現在の医療情報システムの役割や機能について概説すると共に背景となる政策動向及び法令、医療情報の交換/蓄積に必要な標準規格の動向、蓄積データの利活用などに関して概説する。
- [目的・目標]
- ・医療情報システムが医療に関係するどのような分野でどのように使われているのか実態を理解する。
・医療情報システムの課題や留意点を理解する。
・医療情報システムに関する政策動向、標準化動向及び安全管理に知識を修得する。
- [授業計画・授業内容]
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- 医療情報システムとは
- 医療情報システムの歴史と動向
- 医療制度改革の動向と医療情報システムの役割
- 医療情報システム(1)(医事会計システム、臨床検査システム、オーダリングシステム)
- 医療情報システム(2)(電子カルテシステム、PACS)
- 医療情報システム(3)(看護情報システム、物流管理システム、その他医療機関内の部門システム)
- 医療関連システム(健康管理システム、介護情報システム、その他)
- 医療の地域連携を支えるシステム(地域医療システム、遠隔医療システム)
- 医療情報の標準化と相互運用性の動向(HL-7,DICOM,IHE-J など)
- 医療情報システムの安全管理(厚生労働省「医療情報の安全管理に関するガイドライン」について)
- 医療情報システム導入〜開発〜稼動プロセスと留意点
- 医療情報システムの連携に関する留意点
- 医療情報システムに関する国の施策動向について
- 医療情報システムの海外動向
- これからの医療情報システム(ユビキタス社会における医療情報システムのあり方)
- [キーワード]
- 電子カルテ、オーダリング、地域医療システム、レセプトのオンライン化、HL7、DICOM,
IHE−J,EHR,PHR
- [教科書・参考書]
- 日本医療情報学会医療情報技師育成部会編「新版 医療情報 医療情報システム編」(篠原出版)ISBN978-4-88412-329-1
保健医療福祉情報システム工業会編 「医療情報システム入門 改訂新版2011」(社会保険研究所) ISBN978-4-7894-1892-8
- [評価方法・基準]
- 受講の出席率と期末試験の成績を検討して総合的に成績を評価し、60%以上を
合格とする。
- [関連科目]
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- [履修要件]
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- [備考]
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関連URL |
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備考 | 集中講義(Intensive course):4/21, 5/12, 6/2, 6/23, 7/14の2・3・4限(period:2・3・4) |