T25100301: 公共空間論

授業詳細情報

開設年度	2016 年度
科目コード	T251003
授業コード	T25100301
授業科目名	公共空間論
同上英語名	Theory of Public Space
単位数	2.0 単位
開講学科	工学研究科建築・都市科学専攻（建築学コース） (T251)
開放区分
担当教員
開講時限・講義室等	前期火曜2限自然科学系総合研究棟2 マルチメディア（担当教官選考中）
科目区分（詳細表）	2016年入学生：選択科目S30（T251:工学研究科建築学コース（後期）, T252:工学研究科都市環境システムコース（後期）, T261:工学研究科デザイン科学コース（後期）, T271:工学研究科機械系コース（後期）, T272:工学研究科電気電子系コース（後期）, T273:工学研究科メディカルシステムｺｰｽ（後期）, T281:工学研究科共生応用化学コース（後期））
シラバス	［授業の方法］講義［受入人数］［受講対象］博士前期課程1，2年、博士後期課程も可。［授業概要］都市や建築をデザインするものにとって、公共空間とは一般に、街路・広広場・公園・路地など、そこに住む人や訪れる人が共通に利用できるフィジカルな場を指す。本講義は、経済学における資本概念の拡張やガバナンス論などに見られる公共性の概念を空間的に考察し、フィジカルな公共空間の本質を探究する。［目的・目標］物的計画に終始せず、公共空間概念を多角的に把握すること。公共空間に対する持論を確立し問題意識が明らかになることで、建築の設計や都市計画に専門家として携わるとき、他分野の専門家や市民と協働する共通基盤を身に着ける。［授業計画・授業内容］哲学・政治学・社会学・地理学・経済学など他分野において、公共空間および公共性がどのように論じられてきたか、文献を引用しながら明らかにしていく。公・共・私の3者が互いに表裏一体かつ相反する関係にあることを論理的に理解した上で、具体的な都市空間を題材に、各自、公共空間への問題提起をビジュアルな手法で行う。それぞれの作品を見て、議論を深める。プロローグ　第1回課題出題〈問題提起〉公共空間の危機？バルセロナの公共空間政策と日本の都市再生〈仮説提示〉旧東独縮小都市の現実「穴を開けること」公共性とは何か：公―共―私の批判的検討、第１課題提出、第2課題出題卒業設計作品を公共空間論から見る、第１課題を受けた今後の講義の進め方政治学・哲学の視点から：アーレント、オルテガ、イリイチなど社会学・地理学の視点から：ハーヴェイ、カステルなど社会学・地理学の視点から：わが国の最近の動き経済学の視点から：ジェイコブス、宮本、宇沢、パットナムなど日本哲学：公共空間論としての可能性と落とし穴第1課題講評第２課題を題材にした講義①住宅地、コミュニティ、小学校、大学など第２課題を題材にした講義②公園、道、駅、商店街第２課題を題材にした講義③東京と地方、緑と水、眺望場プロローグ［キーワード］ Public Space, Social Common Capital, Governance ［教科書・参考書］宇沢弘文・薄井充裕・前田正尚編著 (2003)『都市のルネッサンスを求めて、社会的共通資本としての都市1』東京大学出版会斎藤純一 (2000)『公共性』岩波書店諸富徹 (2003) 『環境』岩波書店［評価方法・基準］論述を中心とした課題および発表で、必要に応じて文献を参照し自分の考えを論理的に構築できるようになったかどうかを評価する（40%)。公共空間への問題提起をビジュアルに表現する課題により、本講義を受けたことにより公共空間についての認識がどの程度深まったかを評価する。また、建築・都市計画の専門知識および技術を生かして、他分野の人にもビジュアル的手法の強みを生かして、自分の考え方を伝えらるかどうかを評価する。［関連科目］［履修要件］［備考］本講義の受講に際し、学部で習得する建築・都市計画の専門的知識を必ずしも前提としないが、空間をイメージしてビジュアルに表現する力を持っていることが望ましい。
関連URL
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, Last modified: Wednesday, 23-Mar-2016 23:00:48 JST, syll Ver 2.80(2016-02-13) by Yas