開設年度 | 2016 年度 |
科目コード | T255030 |
授業コード | T25503001 |
授業科目名 | 高電圧システム |
同上英語名 | High VoltageSystems |
単位数 | 2.0 単位 |
開講学科 | 工学研究科人工システム科学専攻(電気電子系コース) (T272) |
開放区分 | |
担当教員 | (渡辺 和夫) |
開講時限・ 講義室等 | 後期金曜5限 工 15号棟 109教室 (担当教官:水野先生(予定)) |
科目区分 (詳細表) |
- 2016年入学生:
- 選択科目S30(T251:工学研究科建築学コース(後期), T252:工学研究科都市環境システムコース(後期), T261:工学研究科デザイン科学コース(後期), T271:工学研究科機械系コース(後期), T272:工学研究科電気電子系コース(後期), T273:工学研究科メディカルシステムコース(後期), T281:工学研究科共生応用化学コース(後期))
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シラバス | - [授業の方法]
- 講義
- [受入人数]
- 10人程度
- [受講対象]
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- [授業概要]
- 高圧電力機器、超高圧送電技術について概説し、(1)固体誘電体の劣化と破壊機構、(2)絶縁設計法、(3)部分放電測定技術、(4)絶縁診断技術など、急速に進歩している絶縁技術と光ファイバー、GPS、コンピューターを応用した測定技術を紹介する。更に、理論上にも実用上にも大変有用な関数である「楕円関数」の電力ケーブル問題への応用例についても言及する。
- [目的・目標]
- 世界をリードする日本の超高圧送電システムの技術を紹介する。更に、楕円関数の電力分野への応用の現状と展望について概説する。
- [授業計画・授業内容]
- 講義内容の大筋は変更しませんが、学生の興味、理解の度合いに応じて多少内容を変更することもある。
- 超高圧送電技術概説:
超高圧送電技術の現状と課題および研究動向を概説し、本講義内容との関連を述べる。
- 企業における電気材料研究(その1):
電力ケーブル開発を題材として、絶縁設計と欠陥の影響について述べる。
- 企業における電気材料研究(その2):
電力ケーブル開発を題材として、絶縁劣化(トリーイング現象)、水分と電気特性および電気伝導と空間電荷効果について述べる。
- 楕円関数の電力ケーブル問題への応用(その1):
350年以上も解かれることのなかった「フェルマーの最終定理」の証明に貢献した各理論の一つに楕円関数、楕円曲線がある。本講では、楕円関数の中でも第一種完全楕円積分とJacobiの楕円関数の電力ケーブル問題への応用例を述べる。
- 楕円関数の電力ケーブル問題への応用(その2):
前講に引き続き、応用例を紹介する。
- 直流ケーブル(その1):
交流と直流ケーブルの構造と特性の相違点、直流OFケーブルとCVケーブルの基礎特性の相違点を述べる。特に、直流CVケーブル固有の固体絶縁体中の空間電荷の動的挙動とその抑制策に着目し説明する
- 直流ケーブル(その2):
世界最高電圧レベルの直流500kVOFケーブルの研究開発、製造から納入までの状況を解説する。また、直流250〜500kVCVケーブルの研究開発状況を解説する。
- 直流用SF6ガス中接続部の絶縁特性:
直流システムに不可欠であるSF6ガス中接続部のエポキシ碍管の沿面閃絡現象について、帯電現象と金属異物の動的挙動の両面から言及する。
- 最近の部分放電測定技術(その1):
電力機器の最近の部分放電測定技術を原理、特徴、信号処理技術を中心に紹介する。
- 最近の部分放電測定技術(その2):
各種測定法の実フィールドでの使用例、測定データ等について紹介する。、
- 最近の絶縁劣化診断技術:
電力機器の最近の絶縁劣化診断技術を概説し、特にCVケーブルの絶縁劣化診断技術の開発
状況について述べる。
- 光ファイバーやGPS利用による電力ケーブルの高機能化: 光ファイバーやGPSを利用した電力ケーブルの高機能化の最新の技術を紹介する。
- 高電界の応用技術の紹介
- 自由題
- 今後の展開、夢とまとめ
- [キーワード]
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- [教科書・参考書]
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- [評価方法・基準]
- 試験の結果により評価する。
- [関連科目]
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- [履修要件]
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- [備考]
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関連URL |
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備考 | 受講希望者は事前に渡辺先生にメールで連絡してください。
E-mail:kazuo.watanabe@jp.fujikura.com |